メマリーという認知症のお薬の効果は?副作用は?
認知症だと診断されたらお薬が処方されます。
有名なお薬としてアリセプトがあります。
アリセプトは脳内のアセチルコリンの量を増やすお薬です。
アセチルコリンは短期記憶に作用して、ちょっと前に経験したことを記憶する能力を高めてくれます。
つまり、アリセプトを服用することで物忘れをしにくくなるわけです。
認知症のお薬には他にもメマリーがあります
この記事ではメマリーの効果と副作用について解説します。
メマリーはかなり病状が進行したアルツハイマー型認知症の患者さんに使用するお薬です。
つまりメマリーは軽い症状の方向けのお薬ではないということです。
そういった意味では初期からよく使うアリセプトとはちょっと違うタイプのお薬だと言えますね。
またメマリーは別名口腔内崩壊錠とも言われています。
どういうことか?というと、口の中で簡単に粉々に砕けてくれるお薬だということです。
だからお水をそんなに飲まなくてもメマリーを飲み込めるということです。
認知症の患者さんは高齢者が多いです。
中には食べ物を飲み込めない方もいます。
そんな方でもメマリーなら食べ物を飲み込めない方でも
そこまで苦労なく飲み込むことができるということです。
認知症の患者さんに優しい設計がされていますね。
メマリーの効果はどんな感じ?
認知症になると脳内のグルタミン酸の量が増えると言われています。
本来グルタミン酸は記憶に関係する物質です。
なのに、グルタミン酸の量が異常に増えるとかえって記憶力が落ちてしまいます。
そこでメマリーの登場です。
メマリーは認知症が原因で増えすぎたグルタミン酸を正常な量まで落とす効果があります。
あくまで正常な量まで落とします。
つまり、グルタミン酸の量を異常に減らすことはないということです。
逆にグルタミン酸の量が減り過ぎたら記憶力が下がってしまいますからね。
これって解熱剤と同じですね。
バファリンなどの解熱剤は38℃とか39℃という高熱を
36℃台という平熱まで下げる効果がありますね。
さらに35℃とか34℃といった異常な体温まで下げることはしません。
こんな感じでメマリーは記憶に関係する脳内のグルタミン酸の量を
正常まで下げてくれる効果があるのです。
メマリーの副作用は?
メマリーはお薬ですから当然副作用もあります。
どんな副作用があるか?というと
・眠たくなる
・お腹がすかなくなる
・便秘気味になる
・黄疸が出ることがある
・肝臓の機能が落ちることがある
上記の中でも特に黄疸が出るのは危険です。
黄疸は口の中など、粘膜が黄色くなる病気です。
黄疸は体にとって毒なので、治療をして体の外に黄疸を出さないと命の危険も生じてしまいます。
そういった意味ではメマリーを飲んでいる方が近くにいるなら
口の中をよく観察することを意識するようにしましょう。
もし黄疸が出ているようならすぐに医師の診察を受けるようにしてください。
続いて同じ認知症のお薬アリセプトについて解説します。
[…] 中等度ならメマンチン(商品名メマリー)で1日に20mg処方します。 […]